大人になってから、いえ、人生で初めて自分で絵本を買いました。
「ネゴヅメのよる」作:町田尚子
これはお世話になっている動物病院の待合室に置いてあった絵本です。
冬の寒い日、まゆちゃん診察時の長い待ち時間、私は不安に押しつぶされそうな暗澹たる気持ちになっていました。
スマホをいじる気にもなれず、ただぼーっと待合室の壁を眺めていたところ、ふと目に留まったこの絵本をなんとなく手に取ってみたのです。
大きな絵本いっぱいに広がる、静かでふしぎな空気感。
見れば見るほど新たな発見がある、美しく時にコミカルな絵。
独特な猫世界に、私はすっかり引き込まれてしまいました。
この絵本の世界にいる間は現実の不安な気持ちから離れ、遥か遠く、でも昔から知っているような心地よい時空の中に身を置いている感じがして。
すっかり気に入ってしまったこの絵本を手元に置いて、時々眺めて楽しんでいます。
すごくおすすめの絵本です。
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